SDB米軍のGPS/INS誘導爆弾で、正式名称はGBU-39。SDBはSmall Diamiter Bombの略で直訳すると小直径爆弾。その名のとおり285lb(130kg)と従来の小型誘導爆弾の約半分の重量で、都市部などでの副次的被害を抑えるため開発された。投下後に翼幅1.38mの主翼を展開することで滑空し、最大射程は110km以上。また、厚さ2.4mのコンクリートや0.9mの鉄筋コンクリートを貫通する能力を有する。精度はCEP5~8mとされるが、GPSの妨害などが無い場合目標から1.2~3m以内に着弾すると言われる。

▲GBU-39/B SDB

現在GBU-53 SDBⅡと呼ばれる発展型も開発されている。誘導方式としてGPS/INSに加え、ミリ波、赤外線、セミアクティブレーザーの3モードを持つ複合シーカーにより移動目標も狙えるようになった他、双方向データリンクにより中間誘導での目標のアップデートが可能となった。

▲GBU-53/B SDBⅡ